TENDER WIND

やさしい風が、ふいてきた。

うたびと 染矢敦子 blog
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楽譜

ホスピスで、歌を歌いたい。

何年前でしょうか?
祖父が病気になった時かもしれません。
何か自分にもできることはないかな…そんな風に考えてた頃だと思います。

そのとき、そしてその後も、何度か問い合わせたのですが、良い返事は頂けず、いつしかそれは、いつかの夢になっていました。

そして、今年になって、見事に導かれるように、栄光病院を紹介して頂きました。今までコンタクトを取った病院とは、全然違っていて、歌を届けたいと言う私を喜んで、受け入れて下さいました。

「完璧なんてないんですよ。出来ることをすれば良いんです。」
やさしい風をその場で聴きながら
「あなたが作ったの?良い歌ね。みんなで歌いましょう。」
最初にご挨拶に伺った時に、ボランティア担当の方に言って頂きました。
温かい包容力と、笑顔にじ〜んとしました。

それから、もう半年でしょうか。やっと都合が合い、今日、歌って来ました!

1.想い出がいっぱい
2.祈りの旋律
3.だいじょうぶ だいじょうぶ
4.千の風になって
5.涙そうそう
6.天声-uta-
7.やさしい風
8.翼をください

病室の方にも、テレビで映像を流しているそうで、歌っているうちに、人が増えてきて、とても嬉しかったです。
「みんなが知ってる歌を歌って下さい」と病院や施設で歌わせて頂く時は言われますが
「だいじょうぶ だいじょうぶが、すごく良かったです。」
と終わった後に言って下さった方がいて、とてもとても嬉しかったです。
そうなんです。
やっぱり私は、染矢敦子の歌を歌いたいのです。それを届けて行きたいのです。
でも、一緒に歌って楽しむ時間も大事で、その楽しさがあって、また染矢敦子の歌も聴いて頂けるんだと思います。
「まさに天使の声ですね。お金払わなくていいんですかあ?」
なんて言って頂いたり、みなさんニコニコ聴いて下さってとても楽しい時間でした。

以前、私は、小さな花束をキーボードの脇に置き、それをお客さん一人にプレゼントしていました。
現在、それはしていませんが、ちょうどポストカードがあったので、それを一つプレゼントしようと思って
「今月、誕生日の方いらっしゃいますか?」
と最後の歌の前に言いました。
手を挙げて下さったのは、ベットのまま、歌を聴きに来てくれた女性でした。
「どれが良いですか?」
といくつか私の作ったポストカードを出すと、迷わずに、私が描いた犬の絵を手にされました。
それもまた嬉しく、歌わせて頂けたことを、何度も何度も感謝をしてました。

この日の為に協力して下さった方々、アドバイスを下さった方、ありがとうございました。
病院のスタッフさんや、ボランティアスタッフのみなさん、ありがとうございました。
そして、歌を聴いて下さったみなさんに感謝します。

ご縁を繋いで下さった那々さんと、天国のお母様にも感謝します。

ありがとうございました!

 *

写真は、今日の為に、久々に書いた楽譜です。
是非、歌ってほしいと言って頂いた歌です。
光が差して、何だか奇麗です。