TENDER WIND

やさしい風が、ふいてきた。

うたびと 染矢敦子 blog
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今日、昨日のわんこは、保護施設に行きました。
良かった…

伝えたいことの一つなので、この機会に思い切って書かせてもらいます。
動物愛護の活動をされてる方々ともよく話すことなんです。

 *

動物に関わることをしていると
保護したけど、飼えない。どうしたらいいの?
活動してるんだから、助けるのが当たり前でしょ?
みたいなことを言われることが多いんですね。

私は、「保護はしません。伝えるだけです。」
と公言しているので、最近は全然ありませんが
愛護団体さん、動物病院さんとか、困ること、やっぱり大変になること、そして、結局処分するしかなくなって、つらい思いをすることもあるんです。
受け入れられないと言うと、バッシングされたり、責められることも多いんです。

私にも以前そういうことがありました。
でも、その方は私のライブに来たこともなければ、ブログを読んでる訳でもない方なんですね。

私が今回、動いた理由は…
何度もライブに来て下さり、日記をいつも読んで、染矢あつ子の歌、想いを大切に思って下さってる方だと言うこと。
私の歌と出会ったから、犬に噛まれた経験があって怖いのに、自宅の前で死にそうな犬をほっておけなかったこと。

でも、それだけじゃないんです。
彼女が、その犬の命を引き受けたからなんです。

私に「なんとかしてほしい」なんて一言も言いませんでした。
まして、当然の助けなんて全く考えてなかったからなんです。

彼女は、家族に反対され、病院に連れて行き、警察に連れて行ったんです。
その後、ガスで処分されるのを知っていて、泣きながら、それでも誰も責めず、誰にも頼らず、自ら運転する車で連れて行ったんです。

だから、犬ももちろん、彼女を助けたいと思ったんです。

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今日、保護団体の方が来られて、交通費+保護費3万円、請求されたそうです。
普通の生活をしていて、その金額は大きいですよね。
それなら、どうせ数日しか生きないんだから、処分に…って言う方も多いですよ、実際。
飼い主でさえ、そういう人が多いでしょう。

でも彼女はそれを払います。
持ってくるように言われたドッグフードと、でも歯が弱くて食べれないからって、ご飯を炊いて、お米とタオルも一緒に。。。

誰かがなんとかしてくれるだろうじゃないんです。
動物を保護して、あと誰かがやってくれるじゃないんです。
自分が育てれなかったら、飼ってくれる人を探すか、見つからなかったら、殺処分の現実まで向き合わないといけないんです。

それは、捨て犬を拾う時も、飼うときも決断しないといけない。
命の終わりまでの覚悟をしないといけないんです。

私は、それを覚悟した彼女だから、何かしたかった。
本人にはそんな意識はないと思うけど、その本気さが人を動かすんだと思うんです。

伝わるかな…
この想い…

犬だけじゃないんですよ、犬好きとか、それだけじゃないんです。
「いのち」
彼女が向き合ったのは、ひとつの大切な命。

その犬と彼女にまた教えられたし、このことも伝えようって思いました。

どうぶつだって、生きてる。
その「いのち」と向き合ってほしい。
動物を飼う前に「いのち」を引き受けることを考えてほしい。
そして、捨てられる犬がいなくなってほしい。

熱くなってしまいました。。。
伝わってますか??